2026/05/21
【三重鋼材株式会社】OCR管理からメタデータ管理へ。ミルシートのデータベース化を見据えた電子管理の必要性。
1946年の創業以来、名古屋を拠点に鉄鋼製品専門の商社として業界を支え続ける三重鋼材株式会社。同社は、長年利用してきたOCRベースのミルシート管理システムの保守終了を契機に、クラウド型ミルシート電子管理システム「Mill-Box(ミルボックス)」の導入を決定しました。
導入から間もない現在、どのような課題感を抱え、なぜMill-Boxを選んだのか。そして、今後のミルシート管理にどのような未来を描いているのか、お話を伺いました。

以前の課題:
OCRの限界と、恒常的な手作業の負担
これまでのミルシート管理では、受領した紙やPDFのデータをOCRで読み込み、システムでの管理を行っていました。しかし、メーカーごとに異なるフォーマットや読み取り精度の限界から、完全な自動化には至っていませんでした。
「OCRでの読み取りにはやはり限界があり、その都度発生する手入力での修正作業が負担になっていました。さらに、メーカー側のフォーマット変更のたびにシステムの対応費用が発生するなど、運用面でも課題を抱えていました。そんな中、既存システムの保守終了が決まり、単なるリプレイスではなく、新しい管理手法への移行が急務となったのです。」(三重鋼材株式会社 常務執行役員 熊谷様)
Mill-Boxを選んだ理由:
単なる電子化ツールにとどまらない「データベース」としての将来性
新たなシステムを検討するなかで、同社が求めたのは「現状維持」ではなく「根本的な業務改善」につながるソリューションでした。そこで導入の決め手となったのが、メタデータを活用できる「Mill-Box」です。
「Mill-Boxの最大のメリットは、ミルシートが単なる画像データではなく、メタデータとしてしっかりと集約・活用できるようになる点です。メーカーからのデータ提供の網羅性が高まれば、ミルシートのデータベースとして大いに活用できる。その将来性に大きな可能性を感じました。」(三重鋼材株式会社 熊谷様)

導入後の変化と期待:
郵送業務の削減と、確実なデータ連携へ
現在はトライアルも兼ねた運用設計の段階ですが、すでに具体的な業務効率化のビジョンが描かれています。紙出力前提の運用から脱却し、保管や配布の負担を解消することを目指しています。
|
導入後の変化 |
具体的な内容 |
|
業務効率化 |
郵送の廃止やOCR修正作業の削減 |
|
顧客に対する信頼性の向上 |
メール送信時のヒューマンエラー低減と、品質保証書の確実な取り扱い |
|
データ活用の高速化 |
メタデータを集約したデータベース化によて、検索・参照・二次活用が容易に |
「まずはミルシートの管理・送付をMill-Boxに寄せ、郵送業務やOCRの読み込み作業を削減していきたいと考えています。まだ発展途上の部分もありますが、利用者が増えるとともにシステムも成長していくはずです。今後、さらに使いやすいものへと進化していく過程を、一緒に歩んでいければと思っています。」(三重鋼材株式会社 熊谷様)
今後の展望:
業界全体の標準化と、次世代のサプライチェーン構築に向けて
三重鋼材様が見据えるのは、自社内の業務効率化だけではありません。鉄鋼業界全体におけるデータ連携の標準化という、より大きな目標です。
「業界全体で独自のシステムが普及しているなか、新しい仕組みへの移行には正直なところハードルもあります。しかし、私たちが率先してMill-Boxを活用し、事例を作っていくことで、『三重鋼材も使っているなら』とメーカーや問屋を巻き込んだデータ連携の輪を広げていきたい。それが、ひいては国内材の競争力強化にもつながると信じています。」(三重鋼材株式会社 熊谷様)

三重鋼材株式会社様、ありがとうございました。